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日本シリーズで巨人が勝てない理由

タイの朝食
 
 スモールボールとビッグボールの対決というのが、この日本シリーズの根幹をなすストーリーである。
 ここでのスモールボールとビッグボールは技術的ということではなく、思想的な意味だ。それは権威主義(巨人)に対する平等主義(日ハム)であり、保守精神(巨人)に対する開拓精神(日ハム)、物質的文化の肯定(巨人)に対して精神的文化の昇華(日ハム)である。
 現在の巨人は、技術的には高度なレベルのスモールボールを実践できるチームだが、結果的にビッグボールを選択している。いびつな補強に頼り、球界の盟主に君臨しようとする体質は一向に改善されていないのだが、若くて才能に溢れた若手が育ってきて、偶然にバランスが取れ、近年の巨人の中では久しぶりに強いチームが完成した。強いチームなのでスモールボールを選択しなくてもたやすくリーグ優勝できるのである。このバランスを保っていけば、リーグ連覇は続くだろう。そして結局、このチームの思想は伝統的な権威主義を拠りどころにしたビッグボール崇拝から脱却することはできないだろう。
 対する北海道日本ハムファイターズの野球を体現しているのは高橋信二である。普段、パ・リーグの試合を見ない野球ファンでも、彼のプレーを見ればファイターズが実践しているスモールボールを理解できるだろう。
 ワールドシリーズにおける松井秀喜への熱狂ぶりと、雨中の閑散としたボールパーク・イン・アーリントンで静かに大記録を達成したイチローという対極的なシーンが象徴しているが、野球の王道はビッグボールである。
 だがアメリカが主導して開催したWBCは、皮肉にもビッグボールという戦略では野球というゲームには勝てないということを見事に立証してしまった。
 スモールボールで世界一になった原辰徳がビッグボールの権化といえるチームを率いて、洗練されたスモールボールを完成させたファイターズと戦わなければならないのは因縁めいた話だ。
 

        

テーマ : 北海道日本ハムファイターズ - ジャンル : スポーツ

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