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巨人と日ハム

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 学生時代から結婚するまで10年近く通っていた札幌の居酒屋のマスターは大のジャイアンツファンだった。もうすぐ還暦のはず。この世代の人はジャイアンツファンとかのくくりではなくて、もう完全に長嶋世代。長嶋教の狂信的な信者世代だ。
 シーズン中は、どんなに店が混雑していてもナイター中継から絶対に目を離さない。ゲームを見ながらカウンターの中で一喜一憂する。ジャイアンツが勝てば常連と乾杯。負ければムッと押し黙り、客もそんなマスターに気を遣ってお通夜みたいになる。
 私の母親も熱狂的なジャイアンツファンだった。ジャイアンツが負けた翌朝は口をきかない。「いってらっしゃい」も言ってくれなかった。
 北海道にはこの手の熱狂的ジャイアンツファンがすごく多かった。下の世代のことはわからないが、少なくとも北海道の40歳代より上の人たちの大半は、スポーツといえば野球、野球といえばジャイアンツという世代だろう。
 したがって2004年のファイターズ移転は北海道の野球ファンにとっては革命だった。わがジャイアンツと同じ後楽園球場をホームとしていた日本ハムが札幌にやってくる。パ・リーグの不人気チームに来られてもねえ、というのが当時の正直な感想だった。パ・リーグの試合など真面目に見たことがないし、日本ハムの選手はほとんど知らない。
 それがわずか2、3年で状況は激変した。いまや子供から大人まで道産子野球ファンはファイターズ一色になった。北海道の子供たちは全員がファイターズの帽子を被っている。東京へ遊びに行った子供が「向こうではファイターズの帽子を被っている人がいなかった」と驚いていたが、それは当たり前だって。
 先日、冒頭の居酒屋を結婚以来15年ぶりに訪ねた。マスターは相変わらずこちらを見もせずカウンターの上のテレビで野球中継に見入っていた。もちろん、ファイターズの試合だ。店内には大きな稲葉のパネル写真。
 もう一人の熱心なジャイアンツファンであった私の母親はファイターズが北海道へやってくる前に亡くなってしまった。野球が大好きだったから、ファイターズが北海道をフランチャイズにしたことを知ったら、きっと大喜びでファイターズファンに転向したはず。
 だけど、北海道のファイターズファンの多くは、当然ながらジャイアンツからの転向組である。今年の日本シリーズ、もちろんファイターズ応援だが。
 昔、大好きだった初恋の彼女と現在、惚れ込んでいる大好きな彼女。どちらの肩を持つのさ、と踏み絵的な選択を迫られている気分でもある。


        

テーマ : 北海道日本ハムファイターズ - ジャンル : スポーツ

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