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なぜ人は雄星に嫉妬しないのか

庭に来るエゾリス、略して庭リス

 庭にエサ台を置いてあるのだが、これがとても不思議。家の周囲の動物たちによって、このエサ台は時間単位で厳格に管理されているようなのだ。
 朝、6時半になると決まってエゾリスが来る。だいたい1時間くらい居座って優雅な朝食をとっている。エゾリスがいなくなるとヒヨドリがくる。それから小さなコジュウカラやらシジュウカラが飛んでくる。午後になるとカケスが3羽くらい交替で来る。そして午後の3時半になると、ぴたりと誰も来なくなるのだ。
 キジバトは春先にしか来ない。茶色でトサカのあるスズメみたいな小鳥は冬にしか来ない。こいつらは用心深くて、エサ台には乗らず、地面にこぼれたエサを集団でついばんでいる。こうしたエゾリスや鳥たちはすごく時間に正確だ。どういうシステムになっているのか。 
 で、本題。中学お受験の合格発表の様子をワイドショーで流していた。「お受験」という言葉は一生懸命に受験勉強に取り組んでいる子供たちと、それを献身的にサポートする親を暗に面白おかしく揶揄する悪意のニュアンスを含んでいる。すごく陰湿で嫉妬心に満ちあふれた意地悪な言葉。
 受験勉強の苦しさというのは、あとから得るものが大きすぎるだけにあっさりと忘れてしまうが、とても過酷だ。
 一浪したとき、神経性胃炎になったことがある。自分ではそんなに受験に対して思い詰めているという自覚はなかったのだが、さあ、ごはんだよ、と目の前に食事を出されても、なぜかまるで食べられないということが1ヶ月続いた。病院に行ったら「受験勉強のストレスによる神経性胃炎」という診断だった。
 浪人中、いわゆる赤本もあれこれ買ったが、そのとき思ったのは東大の入試問題というのは、どこの大学よりもオーソドックスで基本的なんだな、ということだ。つまり、東大というのは日本の最高学府なので、日本の義務教育をきちんと受けた日本人なら誰でも入れる大学なのだ。
 小学校に入学したその日から、学校で教わることを1日も欠かさず予習復習すれば確実に東大に入れる。小学校から高校までの12年間、1日も休ます毎日1時間だけ予習と復習さえすれば東大に入れるのだ。浪人生のとき、この簡単な理屈に気づき、後悔したものだ。東大に入った連中はそれを実践しただけのこと。
 プロ野球選手も東大生と同じ道をたどっている。勉強と野球、どちらに特化したのかという違いだけだ。
 ある程度、肉体が形成される小学校の低学年から、1日も休まず素振りをしてシャドーピッチングをする。人間というのは、精神的にも肉体的にも不確定要素が多くて安定しないものだが、1日も休まず野球の技術を磨き「野球をする人間」としての精度を高める。小学校から高校まで、これを実践すれば間違いなくプロ野球選手になれるだろう。そしてその努力をプロ入り後も継続すれば、一流選手になれる。小学生のときから現在に至るまでこうした努力を1日も欠かさず実践しているのがイチローだ。つまりはこんなことを実行できるやつは滅多にいないということ。
 今シーズン、ドラフトでプロ入りした高卒選手は育成枠を含めて30名。学童野球の登録チームは約1万5000だという。今年プロ入りした高卒選手たちと同じ時期に学童野球をやっていた者は数十万人になるだろう。プロ野球選手になったのは、そのなかのわずか30名。東大の倍率は3倍に過ぎない。
 プロ野球選手というのは東大生とは比較にならない恐るべきエリートだ。なのに、なぜ世間の人は勉強に努力した東大生には嫉妬して、野球に努力したプロ野球選手には声援を送るのだろう。
 我が家のエサ台にくる鳥たちと同じで、人間というのもとても不思議。
 結論としては、受験生にとっては今が最も苦しいときだろうが、がんばれ、ということだ。春はいいものだ。

        

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