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山田GM「優勝しなくていい」発言の真意を探る

 ファイターズは「ゼネラルマネージャー制」が組織の中に定着し、正しく機能しているという、日本では稀有の球団である。
 オーナーから経営を一任されているGMは、球団運営の最高責任者という位置づけになるだろう。ソフトバンクの王貞治がGMだったことを思えば、その影響力と権限の大きさは想像できる。
 GMに権力を集中させるシステムは経営の効率化につながる。だが一方で、独裁者と取り巻きだけによる意思決定は、組織の「動脈硬化」という深刻な副作用を引き起こす。そのような事例は過去にいくらでも見ることができる。
 今のファイターズはこうした状態に陥っているのではないか。
 山田GM、どうも暴走気味のような気がしてならない。
 例えば、マイケルというパ・リーグ最高のクローザーを巨人に売り渡してしまう。気前のいいことに、工藤隆人という先が楽しみな野手までおまけにつけて。今オフはスレッジをあっさりとクビにした。理由がまったくわからない。あえて推測するとしたらスレッジはガイジンだからか。
 稲田という貴重な控えと無名選手をトレードして、スレッジの穴は埋めず、実績のない外国人投手を3人も獲得してみたりする。今回の投手コーチの人事でも、吉井の再任が流れとしてはスムーズだと思うのだけど、そこを捻じ曲げてしまう。
 先日の報知新聞のインタビューに山田GMの人となりが垣間見える。
「東京・両国の男性下着メーカーの営業マンとして問屋、小売店回りで出社は午前6時、帰宅は深夜。10年間は無我夢中で過労死するかと思うほど働いた」。
 これは今までにも目にしたことがある山田GMの自慢話だ。
「野球を辞めてからサラリーマンを10年ほどやってまして」で終わる話なのにわざわざ自慢オプションをつけるあたりに強烈な自我が見えてしまう。
「この俺がサラリーマンやってたんだよ、営業だよ営業。それも男性下着のだよ。お得意様回りをしてペコペコ頭下げてたんだよ、下町の小売店の親父どもによぉ、この俺がだよ」と、読み取れないこともない。
「出社は午前6時、帰宅は深夜」と胸を張るが、日曜は休みだったろうし、ゴールデンウイーク、お盆、正月は連休も取れただろう。
 山田GMはたった10年でサラリーマンを辞められたからいいが、世のサラリーマンは「出社は午前6時、帰宅は深夜」を定年まで続ける。それも安い報酬で。
 なにが言いたいのかというと「大変だった自慢」をするやつにはロクな男がいないということだ。
 山田GMは宿敵巨人の新聞のインタビューなのに「毎年、優勝することは難しい。今年は育成のシーズンにしたい」と、「優勝放棄宣言」をしている。
 低迷しているチームならこの発言は許される。だがファイターズはパ・リーグのチャンピオンチームである。
 この発言の真意はわからないが、1つには報知新聞ということがあったので巨人ファンへのリップサービスということがあるだろう。
 もう1つはビジョンなき戦力補強と世代交代の失敗が露呈したとき、自らの責任から逃れるために伏線を張ったとも考えられる。
 今シーズン、ファイターズが優勝できなかったとしても、山田GMの責任が問われることはないだろう。最初から優勝は狙わないと言っているし、若手が育ったかどうかは主観でいくらでも解釈が広げられる問題だから。
「ファン」は無責任で気まぐれだが、そのチームの方向を決める大きな力でもある。
 阪神といえば「お家騒動」だが、あれはファンの厳しい監視体制があるからこそ、との見方もできる。
 ファイターズの場合、どうもファンによるチェック機能が働いていないように思う。
 おとなしい道産子ファンが何も言わないのをいいことに、山田GMは独裁者になってしまっているのではないか。

シルクロードを走る

        

テーマ : 北海道日本ハムファイターズ - ジャンル : スポーツ

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