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新たなる新庄伝説
北海道日本ハムファイターズを北海道のチームにした功績者はトレイ・ヒルマンと新庄剛志である。特に新庄は「楽しく明るく」というチームカラーを作り上げたという点で、常勝ファイターズの礎となった偉大なプレーヤーと言えよう。ほめすぎか。
北海道のファイターズファンにとって新庄は大きな存在だ。巨人ファンの長嶋、阪神ファンの江夏、ファイターズファンの新庄、という位置づけになるだろう。
だから、新庄が現役時代にひちょりを無理矢理つきあわせて強行した「ド派手パファーマンス」にもニコニコと笑って、静かに耐えてきた。長嶋茂雄なみに大げさだった新庄の引退セレモニーも、「おまえ、そこまでの選手かよ」という疑問を必死に振り払い、拍手を送った。新庄は特別な存在だから仕方がないのだ。
最近は香水をプロデュースして、画家という肩書きもついた相変わらずの新庄だが、直接の害はないので、ファイターズファンは平穏だった。
その新庄がよりによって日本シリーズの第2戦に現れた。大切な大一番に。
この日の新庄はやはりすごかった。始球式に現れた新庄の服装、そして髪型。おまけに映画の宣伝。とりあえず盛り上がらなきゃ、と必死な札幌ドーム。ご機嫌な新庄。
始球式が終わるとダルビッシュに近寄る新庄。よせ、と叫ぶ間もなく、ダルビッシュの肩を抱き、演じる新庄。
そしてフジテレビで解説だ。新庄は、いきなり「なにこれ」とチンピラ丸出しの素の声を全国放送で披露した。1回表のダルビッシュのピッチングについては「見てなかった」。前日の第1戦は「ノムさんのボヤキが長くて途中で寝た」。「ダルビッシュって、ふだんはスピードどれくらい出るの?」と三宅アナに逆質問して「150キロ」と聞くと「すっげー」だって。谷が打席に入ると、「この谷のね、タイミングの取り方、すっごいいいっすよ。見ててくださいよ」と、ようやく野球解説。わが息子も野球をしているので、「おい、参考になるから見ておけ」と呼び、テレビの前で新庄の解説に注目した。初球を見逃す谷を見ながら「ほーら、この、なんというかリラックス感」。新庄の解説はこれだけだった。
以後もスレッジのCSでの大活躍を知らされ「すっげー」、金子が3割打ったのを知らないようで「こんなの全然怖くない打者」、途中からは「巨人ファンだから」と宣言し、「ダルビッシュ、打たれろ」と暴言。
CM明けは必ず素の声が入っていた。「引越ししたから、引越し。マジで。で、準優勝したじゃないすか」とわけわからんことを懸命に清原に話しかけていた。
清原も悪ノリして「新庄さん、ジャイアンツの坂本、知ってます?」と聞いていたが、「え、全然知らない」と軽く返されていた。
でも、7回以降はすっかり飽きてまるで話さなくなった新庄。
ファイターズファンはそんなこんなも含めて新庄を許さなければならないのだ。
テーマ : 北海道日本ハムファイターズ - ジャンル : スポーツ
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