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百姓のバカンス

ビート
 
朝の気温が氷点下になってきた。日高山脈と大雪山系の山々の頂はすでに白くなっている。あの雪がどんどん下へ降りてきて、十勝に冬将軍がやってくる。
 畑作農家では砂糖原料となるビートの収穫が最盛期だ。ビートが終わるとナガイモを収穫し、大方の作業が終了する。十勝の畑作農家は東北地方の農家のように出稼ぎには行かない。だから畑作業が不可能になる12月から2月いっぱいまで、3ヶ月のバカンスだ。
でも「バカ言うんでねえよ」と、十勝の畑作農家は怒る。「冬は冬で忙しいんだ。寄り合いが毎日のようにあるしよ、なんやかんやで休むヒマないのさ」。
 仲のいい畑屋に聞いてみた。「でも本当はヒマなんでしょ」。そう言うと、正直な彼は悪びれもせず言った。「当たり前だべ。やることねえんだから。寄り合い?んなもの、ただ集まって酒飲むだけだ。なんやかんや?それはパチンコだ。他にやることないべさ」。
 冬になると、帯広や道内の空港からハワイ、欧米、香港と世界各地へチャーター便が飛ぶ。やることがない農家の人たちが海外旅行へ行くのだ。
 農家の長男に生まれたら本人の意思に関係なく家を継がなければならない。狭いコミュニティで生涯を過ごさなければならない。農家に嫁に行ったら、育児と農作業と地域の付き合いに24時間、働き続けなければならない。
 そうしたこと以外は、十勝の畑作農家ってとてもうらやましい。


        

テーマ : 北海道/道東 - ジャンル : 地域情報

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