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馬鹿もん

 東京から移住してきた者にとって、帯広という街は自然が豊かで、空が広くて、水も食べ物もおいしくて、人が少なくて、渋滞とか混雑とか喧騒とか行列というものが一切ないので、すごく暮らしやすい。
 現在、首都圏の人口は4000万人だという。京阪神が2000万。日本人の半分がこの2つの大都市圏で生活していることになる。自民―民主と続く保守政権の地方切り捨て政策は今や国策だ。田舎はどんどん不便になり、若者は都会を目指すだろう。帯広みたいな田舎町の人口はさらに少なくなり、今よりもっと住みやすい街になる。とてもいいことだと思う。
 だが、地元の連中は、どうもそれでは退屈なようで「町おこし」を大義名分にして、国や北海道から補助金をせしめて珍アイデアで盛り上がっている。
 そして、それらはことごとく失敗に終わっている。田舎のあんちゃんたちが考えつく町おこしのコンセプトにはセンスのかけらもないからだ。

       『“新”ご当地グルメに 馬肉とシカ肉で「馬鹿(うまか)もん」』
 
 十勝では絶大なる権力を誇る田舎新聞「十勝毎日新聞」に掲載された記事だ。この新聞には頻繁にこの手の「町おこし」記事が載る。載せっぱなしなのだが。
 それにしても「馬鹿もん」。まさかB級グルメのB-1グランプリ狙い、という安易な盛り上がりか?早くも失敗の匂いが充満している。
 入り口のネーミングが、もう致命的。「ばかもん」としか読めない。今の時代、「馬鹿」という単語にはマイナスのイメージしかない。おどけた楽しい感じや1つのことにのめり込んでいるという状態を表すニュアンスで使われることはない。 
 もっぱら相手の心へ突き刺すことを目的に発せられる残酷な言葉だろう。
 エイプリルフールにイベントを予定しているようだが、一生のお願いだからやめてほしい。いまどきエイプリルフールという言葉だけでもかなり恥ずかしいのに、それに乗ったイベントをやるなんて想像しただけで気絶しそうになる。
 なんでも言うことをききますから、「馬鹿もん」のゆるキャラも絶対にやめろ。たぶん、体色は全体的に明るいブラウン系。馬面で立派な角が生えていて手は蹄になっていて競走馬みたいなゼッケンを着けているはずだ。下半身はほっそりとした鹿の系統。細さを強調するため茶色のストッキング着用か。目はタレ目で口はだらしなく緩んでいるというデフォルメされた馬鹿面。愛称は「BAKA.ちゃん」。KABA.ちゃんをもじっているので身のこなしはオカマの雰囲気。キメのポーズは「どんだけぇ~」だ。くそガキどもにまとわりつかれたら「どんだけぇ~」連発。
 よし、キャラは公募するみたいだから、これ応募してみよう。
 それから全国有数の馬産地である十勝になぜ馬食文化がないのか、農家のじいちゃんばあちゃんに聞いてみたほうがいいと思う。十勝の農家の人にとって、馬を食べるということは、カニバリズムに似たタブーである。この企画はそうした本質的なところを無視している。あるのは無邪気なノリと勢いだけ。そこになんともいえないデリカシーのなさを感じてしまう。
 今の十勝があるのは馬のおかげだ。それを食っちゃいけない。恩知らずの限度を超えている。恩人を生姜醤油で食っちゃだめだろ。
「馬鹿もん」というネーミングと「十勝で馬を食う」という発想の2つだけを見ても、この「ご当地グルメ」が成功する要素はない。
 これは田舎の「町おこし」の典型的な失敗例になるだろう。田舎の人間は気持ちだけで物事が成功すると思っている。キャッチコピーやマーケティング戦略の部分にコストをかけることなど夢にも考えないようだ。内輪でわいわいと盛り上がり、いつしか尻すぼみ。だから田舎はダメなのである。

ぶっちゃけ、過疎化だけどさ

        

テーマ : 北海道日本ハムファイターズ - ジャンル : スポーツ

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