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内藤大助現役続行

 30代のころは、10代20代の年下の連中に体力で負けるなど考えもしなかった。いっしょに現場仕事をしていても先に音を上げるのは必ず若いやつらだったし、食う量も酒の量も遊ぶ時間も若いやつらを圧倒的に凌駕していた。
 風向きが変わったのは38歳のときだ。忘れもしない38歳の夏。猛暑の中を朝から20代前半の連中といっしょのペースで動いていてぶっ倒れた。たぶん熱中症だったと思うのだが、突然、目の前が真っ暗になり、まともに立っていられなくなったのだ。死ぬかもしれないと思うほど、ふらふらした。女の子のようなか細い声で助けを呼んで、若いやつに日陰へ運んでもらい、地面に寝転がって休んだ。横では若いやつらが嬌声を上げながら、パワフルに仕事を続けている。
 プロ野球選手や相撲取りはなぜ判で押したように30代半ばを過ぎると引退するのか、それまで理解できなかったが、このときすべてが氷解した。個人差はあるが、30代のある時点を境に人間の体力は急速に衰えるのだ。そして、以後、どんなにがんばろうとも若いやつらとの差は広がるばかりなのだ。
 オッサンという人種はなぜいい加減なのか、なぜダジャレを言っても恥ずかしくないのか、という謎も、このときはっきりと解けた。オッサンは体力面で無理すると死ぬので、口先勝負に切り替えざるを得ないのだ。体力ではもう若いやつらに勝てないので口で勝負するしかないのである。そしていろいろと厄介な世間のしがらみも増えるので、しょーもないダジャレでも言っていないと不安に押し潰されるのだ。
 38歳の夏以降、体力で若いやつらと張り合うのはやめた。勝てないからだ。体を動かさず口だけ動かすという新しい仕事の技術も覚えた。
 一流といわれるプロスポーツ選手のほとんどは引き際が悪い。これは、本人が体力の衰えを自覚する前に数字が衰えを証明してしまうからではないか。結果は出ないが本人はまだやれると思っている。そして結局、アスリートとして老醜をさらすことになる。残酷な話だ。
 35歳の内藤大助は、はっきりと自覚できるような体力の衰えを体験していないのだろう。体力的に20代の亀田に勝つ自信があるからこその現役続行宣言だと思う。だが、本人は自覚していなくても、客観的にはこないだの試合内容がすべてではないだろうか。内藤はもう亀田には勝てないと思う。

古書街のチャイ売り
        

テーマ : 北海道日本ハムファイターズ - ジャンル : スポーツ

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