スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
        

日韓戦のブーイング

 CNNとBBCは、ずっとチリ落盤の救出作業現場からの生中継。1人目救出の数時間前から延々とライブ映像を流していた。その間、NHKはずっと国会中継。地上波とBSで同じ映像を流していた。チリの落盤事故は、世界的には大きな奇跡だが、日本人にはまったく関係ない出来事。日本人、埋まってないから。だからNHKの態度は、国営放送としては賢明な措置だ。当方はこういうときのために受信料を払っていないからまるで腹が立たない。
 さて、プロ野球はエアポケットに落ち込んだような空白の時期。仕方がないのできのうはサッカー観戦。新しい監督になって魔法がかけられた日本代表が韓国相手にどのような戦いをするのか楽しみだったが、がっかりな結末。魔法なんかかかってないじゃん。メディアはザッケローニに配慮して「完全アウェーでドロー」的「がんばったね」ニュアンスで報道しているが、「ザックもお手上げ!相変わらずの決定力不足」という見出しが最も適当ではないか。
 見ていて面白かったのは本田にボールが渡ったとき。必ずなにかをやらかす、という期待をファンに持たせる、輝きのあるプレーヤーだ。それからスタンドの盛り上がりもいかにも日韓戦という雰囲気でよかった。けれん味のない韓国サポーターのブーイングは心地よいほどだった。
 ネットをウロウロしていると、中国や韓国に対する過激な意見が多くて驚く。若い連中の大半は大日本帝国バンザイなの?と思うくらい。
 ところが、日本での日韓戦、あるいは中国との試合で日本人が敵にブーイングを浴びせることなど見たことがない。どちらが本当の日本人なのだろう。
 大学のとき、韓国からの留学生たちと仲良くなり、しょっちゅう遊んでいた。連中が口をそろえて言っていたのは「イマドキさ、韓国で反日なんて叫んでいるやつなんかいないよ。騒いでいるのは政治家とチンピラだけ」ということ。「イマドキ」というのは今から25年前の話。それが実情だと思う。その後、仕事などで会った韓国人や中国人もみんな似たようなことを言っていた。
 きのうのソウルのスタジアムでのブーイングは深い意味があるものではない。サッカーというゲームを楽しんでいる、という意思表示に過ぎない。日本人は日韓戦のとき、半世紀以上も前のことを負い目に感じて、ブーイングすら我慢しているが、それじゃあスポーツ観戦は楽しくない。政治とスポーツはまったく別物だし。ま、そういう心遣いというのは日本人独特の美徳ではあるのだが。
 韓国の過激な右翼的サポーターが反日的な横断幕を掲げていたらしいが、あれはイタいマイノリティー。事情は日本と同じだ。
 あ、1人目が救出された。アバロスだよ。8歳の息子がうれし泣きしてるよ。もらい泣きするねえ。奇跡が起きた瞬間だ。感動的にもほどがある。

今朝

        
スポンサーサイト

上村愛子の涙、浅田真央の涙、小平奈緒の涙、おじさんの涙

vancouver2010.jpg

 アイスホッケーの決勝戦、すごかった。あれは殺し合いだ。国家間の戦争。あいつらってスポーツに賭けてるものが違う。アイスホッケーの殺伐とした試合を見て、サッカーW杯で日本がベスト4なんてのは絶対に無理だとわかった。あれは日本人にできることではない。
 ところで、本ブログでもバンクーバー五輪開幕前にメダル予想をしたのだが、それがこちらのブログで取り上げられた。朝日新聞と週刊文春の間だよ。AP通信、朝日新聞ときて帯広TVスポーツ部だよ。ありがたやありがたや。小倉と中居よりも上の扱いだし。これからはAP通信、朝日新聞と並ぶ三大メディアとしての自覚を持って記事をエントリーするとしよう。ただ、記事中に帯広TVスポーツ部のメダル予想は14個とあるが、正確には33個だ。肝心なとこを間違えちゃだめだ。14個じゃなくて33個!33個だからね!トラックバックするならちゃんと記事を読んでくれ。
 そんなことはどうでもいい。去年くらいに日テレで「誰も知らない泣ける歌」という番組を放送していた。埋もれている「泣ける歌」を発掘して西田敏行に聞かせて泣かせる、みたいなコンセプト。でもコンセプトに関係なく、西田敏行は常に泣いていた。司会のくりぃむ上田が「西田さんは逆にどうすれば泣かないのかを聞きたい」と言っていたシーンが、この番組で唯一面白かった。
 おじさんおばさんは実感していると思うけど、涙腺というやつは歳を重ねるごとにユルユルになってくる。したがって、中年はオリンピックを見ながら泣きまくり状態に陥る。だいたいオリンピック全視聴時間のうち70%は泣いている。 
 開会式にブライアン・アダムスが出てきただけで、昔の彼女を思い出して早くも涙ぐみ、聖火が点火したら涙が頬を伝わり落ちる。
 浅田真央の演技終了直後のインタビューはテレビでさんざん流れているが、見るたびにもらい泣きしてしまう。あのインタビューは10回見たら10回泣く。「中年泣く率10割」だ。ハズレなし。泣きの王道。
 クロスカントリーなんかまるで興味ないけど、たまたま見てたらどっかの国の選手が転倒した。その選手はすぐに立ち上がってレースに戻った。はい、泣いた。
 興味のない競技のどっかの国の知らない選手なんだけど、泣ける。
 ロシェットなんか名前を聞いただけで早くも涙腺が熱くなってくる。ロシェットには日本のおじさんおばさんの99%が泣いたはずだ。
 今、閉会式でバンクーバー五輪組織委員会の委員長が挨拶をしているところだが、これがまた泣ける。これがバンクーバー泣き納め。
 いやー、オリンピックには感動した。泣いた泣いた。
 ちなみにおじさんおばさんはつらくて泣く、ということはほとんどない。人生のつらさはもう諦めついてるから。

        

俺の小平奈緒、衝撃の滑りで戴冠!

               女王の証

 今年の東京マラソンの日程ってたぶん1年ぐらい前に決めたんだと思うけど、日程を決める会議のとき、関係者全員がバンクーバーオリンピックのことを忘れていたというのが致命的だった。これは事務方の責任が圧倒的に大きいけど。
 参加しているランナーの中には「あ~あ、フィギュアのエキジビション見てえなあ。おまけに雨だしよぉ」とぼやきながら走っている人も多いことだろう。あるいは慎太郎は意図的にオリンピックにマラソンをぶつけてきたのかも。あのじいさんってそういうズレたことを平気でやるから。結果は、フィギュアのエキジビションと時間がかぶり、完全に裏目に出たわけだが。
 そんなことはどうでもよくて、小平奈緒!ここまでも長島圭一郎や高橋大輔や浅田真央あたりの日本人選手はそこそこ健闘してきたが、それらすべてを吹き飛ばしてしまう、胸のすくようなアイドルの活躍だ。
 バンクーバー最高のアイドルといわれている小平奈緒は日本スピードスケート界のエースとして日本人としては最も多い4種目にエントリー、期待も高かったが、500mは12位と惨敗してしまった。あのときの悔し涙の美しかったこと!
 メダルが確実視されていた1000mでも余力を残した感じで5位に惜敗。だが、2日前の500mのときとは明らかに違うキレのある滑りだった。この段階でピークが来たのだろう。続く1500mはスプリンターの小平奈緒にとっては厳しくなる距離だが、世界を相手に互角の滑りを見せて驚愕の5位入賞という快挙を達成した。1000mと1500mで連続5位入賞。もちろん、これはバンクーバーにおける日本人選手の中では最高のパフォーマンスである。
 ところがアイドル小平奈緒の物語はこれでは終わらなかった。
 浅田真央の銀メダルで満足しちゃった日本人のほとんどが生中継で応援しない、関心すら持たない、てゆうかスピードスケートなんかもともと興味なかったしぃ、という状況で、ひっそりと銀メダルを獲得したのだ。いかにも控えめな小平奈緒らしい奥ゆかしさ。アマゾネス橋本聖子や鉄人おばさん岡崎朋美も達成しえなかった日本女子スピードスケート史上初の銀メダル獲得という歴史的快挙を可憐なアイドル小平が成し遂げたのだ。金メダルまでは0.02秒届かなかったが、アイドル小平は今回、もっとも金メダルに近づいた日本人でもある。
 心配なのは明日だ。銀メダル獲得で喜ぶ長島に「金メダルじゃなくてガッカリですか?」と質問し、浅田真央へのインタビューではひたすら「真央ちゃん、すっごーい!」だけを連発していた安藤優子が俺の小平奈緒にどのようなぶしつけな質問をするのか、それが心配でたまらない。あと中居正広と修造も俺の小平奈緒には近づかないでもらいたい。
 パシュートチームで小平奈緒と一緒に戦ったプリンセス高木美帆は得がたい経験をした。これから順調にキャリアを積んでいけば、間違いなくプリンセスは冬季オリンピック史に残る偉大な選手となるだろう。地元はもっと応援すべき。プリンセスを最も応援しなければならないはずの地元関連企業は、だいぶ協賛金を出し渋ったようだ。たかだが50万、100万しか出さなかったと聞く。実に情けない。ケチ社長。こういう選手は十勝が一体となってバックアップすべき。
 つうか、プリンセスはメダルをもらえないのだろうか。パシュートチームの一員なのに、レースに出なかったから、という理由だけでメダルをもらえないとしたら釈然としない。WBCのときとかって補欠もメダルもらってたと思うぞ。
 小平奈緒とほかの2人の人がもらった3つの銀メダルを首からかけてもらってニッコリしているプリンセスの写真が配信されていた。みんなとても嬉しそう。すごくいい写真だ。でもやっぱりメダルは3つしかくれなかったみたい。
 2012年ソチ五輪のスピードスケート女子。500、1000、1500mの3種目で小平奈緒と高木美帆の壮絶な一騎打ちが展開されるだろう。浅田真央とキム・ヨナの対決を上回るスリリングな金メダル争いが4年後には見られる。それも日本人同士。それもかわいい子同士。
 とにかく小平奈緒と高木美帆とあとの2人の人、銀メダル獲得おめでとう!
 そして小平奈緒は本当にかわいい。

        

真央ちゃん、怒らないで

もう虫が飛びはじめた!

 帯広も今日はぬるい空気の1日。2階の網戸に虫がとまっていた。風が柔らかい。どんどん春になる。 
 私事で恐縮ですが、妻は筋金入りの負けず嫌い。
 友人たちと富良野へ行ったとき、たまたま入った喫茶店にオセロがあった。友人と妻は暇つぶしにオセロを始めたのだが、妻はあっさりと負けてしまった。負けず嫌いの妻は友人に再戦を要求。悪いことに友人も負けず嫌いだったので、白熱のオセロ戦争が勃発。実力伯仲、勝ち負けを繰り返し、そのたびに負けたほうが再戦を要求をする。結局、2人のオセロに付き合わされて他のメンバーは熱くなる2人を眺めたまま1時間くらい待たされた。妻は勝負事に異常にこだわる。たぶん人生に対してもそうなのだろうけど、オセロなどのゲームだと、それが凝縮して噴出してくる。子供とトランプをするときも必ず本気。で、だいたい子供を泣かせている。
 浅田真央もあれだけの選手だから、さぞ負けず嫌いなのだろうと思っていたが、オリンピックで見せた予想を上回る負けず嫌いぶりに驚いてしまった。
 浅田真央は、演技が終わって自分の点数を見た瞬間から表情が一変してた。封印してきた負けず嫌いパワー、一気に全開という気配。
 演技終了直後のインタビューでは今までメディアに見せたことがない勢いで悔し泣き。表彰台へ向かうとき、無理矢理に口を横へ広げて笑顔をつくる瞬間の浅田真央の表情をテレビカメラがとらえていた。表彰台でも笑顔をまったく見せず、首にぶら下がった銀メダルを一瞥すらしない。カメラマンに応じて銀メダルに触るたびに口をへの字にして涙ぐんでいた。いつ絶叫しながら銀メダルを投げ捨てるのか、見ているこちらがハラハラしてしまった。
 キム・ヨナは浅田真央が怖くて仕方なかったんじゃないのか。浅田真央のこうした激しい闘争心はライバルとして当然知っているはず。浅田真央はこうした激しさを普段は完全に隠している。そしてショートプログラムがうまくいくと、無邪気に飛び跳ね、キム・ヨナとの共同会見では「金メダルが欲しいです」と平然と言い放つ。ヨナ、無気味だったと思う。
 世紀の対決は浅田真央がミスしたことで不完全燃焼。でも今後、この対決は成立しない。もうヨナにはモチベーションがないから。この先、いくら浅田真央がキム・ヨナに勝ち続けても、なんの意味もない。だからこそ浅田真央は悔し涙マックスだったのだろう。
 安藤美姫は「格」を重んじるフィギュア独特の審査に泣いた。世代交代という意味含みで、長洲未来より下という格付けをされたのだ。屈辱の5位。久しぶりにいい顔で滑ってたんだけどなあ。鼻水はやっぱりすすり上げてたが。
 長洲未来だが、東洋人による表彰台独占はやはり許されなかった。ロシェットの銅メダルに疑念は挟めない雰囲気。まだ先のある新興勢力の長洲、メダルを獲るべきストーリーを持つロシェットという条件は、東洋人の表彰台独占を拒む正当な理由としてはうってつけだったのだろう。長洲の採点が異常に長引いたところに若干、白人の逡巡が感じられたけど。
 試合から数時間後の「スーパーニュース」に生出演して安藤優子のしょーもない質問に根気強く丁寧に答える浅田真央にはいつもの柔らかさが戻っていた。
 見ているこちらまで笑顔になる浅田真央と、キム・ヨナに負けて怒りをあらわにする浅田真央。こういう女性と結婚したら大変そうだ。

        

安藤美姫、鼻水すするなよ

夢の先

 不愉快なことばかりだ。
 飲み会の席で「俺、トム・ウェイツとか、聴くんだ…」とつぶやきつつタバコをくゆらすと「えー!トム・ウェイツ聴くんですかぁ!私も好きなんですぅ!」となることが今までに3回くらいあった。クラシックだとシベリウスとか。映画だとインド映画。このあたりのマイナー的メジャーは女性へのヒット率が高い。
 だから「不毛地帯」がエンディングにトム・ウェイツを使ったのは許しがたい。俺の秘密兵器を許可なく使うべからず!
 しかし「不毛地帯」はとうとう「白い巨塔」の二番煎じ感を払拭できないまま終わりそうな印象。日本は俳優の絶対数が少なすぎるから全部同じドラマに見える。
 で、小倉智昭は今朝もバンクーバーで大はしゃぎしていた。不快。
「俺は通だから」感を強調するためにわざとショートトラックのオーノの凄さとか熱弁していた。さっき調べたばっかのくせに。おしゃべり男。
「とくダネ!」オリンピック特集ではスピードスケート女子パシュートの特集もやっていた。今大会最大のアイドル小平奈緒とプリンセス高木美帆がメダルを狙う種目だ。W杯の実績を見るとカナダとオランダが強いみたい。そうした分析を聞き終えた芸能デスクの前田忠明は顔をしかめて「カナダチームは駆け引きがうまいから」とぬかしやがった。前田!急にスピードスケートを語るな!なんも知らんやつは黙ってろ!どさくさ紛れで偉そうに解説するな!なんで唐突に俺の小平奈緒とプリンセス高木に言及するのか。前田忠明のくせに
 それからフィギュアをライブで見られないかわいそうな人たちは今夜、テレ朝で録画中継を見ることになる。松岡修造だ。何日か前のカーリング中継のときにはピンクのジャケットにピンクのストライプネクタイをしていた修造。
 それにしてもNHKの地上波は朝からずっと浅田真央だ。「浅田真央の登場まであと5時間です」などと言っている。まるで改編期に紳助がやっているクイズ番組並みの長さだ。そして安藤美姫はほとんど無視。おとといのSP以降、各局ともヒマさえあればフィギュア特集を放送しているが、どこも安藤は無視。
 ここまでくると安藤を応援したくなってくる。彼女を見ていると「結局、いくら努力しても天才には勝てないのか」という脱力感に襲われるが、それにしたってメディアは健気な安藤の努力をもう少しほめてあげなさいよ。
 安藤と銅メダルを争うのはストーリーのあるロシェット。かなり安藤の分は悪い。でも、演技終了後に顔を歪めて鼻水をすする悪癖さえ我慢すれば3位に食い込む可能性はあるぞ。安藤、鼻水すするなよ。垂れてもいいから。
 関係ないけど「放浪記」公演中止のニュースは気になる。森光子、今年で90歳。

        

カーリング観戦のポイント

夢の先

 大学時代、「初級ドイツ語文法Ⅰ」という授業を4年間受けた。つまり再履修の繰り返しだったわけだ。
 ドイツ語は名詞が「男性名詞」とか「女性名詞」とかに分かれている。英語なら冠詞は「the」だけど、ドイツ語は名詞の種類によってそれぞれ冠詞が異なってくる。その名詞が主語か修飾語かによっても冠詞が違う。で、合計で16種類の冠詞があるのだが、「初級ドイツ語文法Ⅰ」というのは半年かけてこの16個の冠詞を覚えるだけ、という簡単なものだった。だが、ドイツ語にはまるで興味がなかったので、わずか16個の冠詞が覚えられず、4年生になってもこの講義を受ける羽目になった。同じようなやつはいるもので、4年生の再履修組は30人くらいいた。
 業を煮やした先生が落ちこぼれ組のために夕方に特別枠を組んで講義してくれたのだが、こちらはモチベーションゼロなので、やっぱりたかが16個の冠詞を暗記できない。絶対に頭に入らないのだ。
 講義最終日。16個の冠詞を書くだけ、というアホなテストで合格者はなし。
 夕日が射し込む教室でドイツ語の先生はついにブチキレた。「おまえらはすごい。大学生とは思えない。4年たっても冠詞すら覚えられないとは。人間、興味がないことにはこれほどまでに関心を示さないということに俺は感動した」。
 そしてドイツ語の先生は全員に単位をくれた。
 カーリングを見ながら、このことを思いだした。なんだか知らないけどカーリングは毎日テレビでやっているし、マリリンが見たいのでとりあえずテレビ観戦しているが、ルールはまるで覚えられない。これだけ毎日やっているので、さすがにうちの子供たちもルールを覚えたらしく、マリリンや目黒がストーンを投げるたびに「よし!」とかうなっているが、横の父親は「うーん、よく見ると目黒の知的な感じも捨てがたい」といったことしか考えていない。
 だが、この点ではNHKのアナウンサーも怪しい。マリリンのショット後「あー!これは…」などと悲壮な叫び声を上げ、直後に解説のおじさんが「ナイスショッ!」と言うと、「え?」などと言っている。おまえもわかってないんじゃないのか? 
 しかし解説のおじさんも、今回ですっかり全国区だ。いい味を出している。カーリングって徹底したフェアプレイ精神と高いスポーツマンシップが根本にあるようで、カーリング歴31年というオリンピック中継の解説のおじさんも、相手チームがナイスショットをすると爽やかに「ナイショッ!」とエールを送っている。
 だが、予選リーグも佳境にさしかかった昨日あたりから、解説のおじさんも少し熱くなってきている。今朝のスイス戦ではかなりスポーツマンシップに狂いが生じていた。スイスチームがナイスショットをすると「あー…。ナイスショット、です」といった感じ。スイスが決めるたびに「あー…」って言っちゃってた。 
 2-6で日本が負けていた5エンドでは「ここで2点入れなきゃ負けです」と断言。だが、日本は1点しか取れなかった。以後、解説のおじさんは沈黙してしまった。アナウンサーが「まだ5エンドで3点差。がんばってもらいたいですね」と振ってもおじさんは沈黙。解説業務放棄モード。
 結果として日本はワンサイドで負けた。ルールはわからんけど、予選序盤でもたついた強豪スイスが本気モードになったら日本は歯が立たない、ということはわかった。サッカーのワールドカップでも強豪チームが予選でソラを使うが、あれと一緒の感じかも。クリスタルジャパンは世界ではセカンドグループなのかな。
 今朝のスイス戦を観ていて、ルールはわからんけど、カーリングって一つもミスをしたらダメなゲームなんだ、ということはちょっとだけわかった。ような気がしないでもない。あと、目黒はクールビューティーだ。

        

小平奈緒さん、連絡ください

夢の先

 フジテレビは目玉競技の放映権を確保できなかったのでいじけているのか、バンクーバーにまるで力が入っていない。オリンピックキャスターは自局の遠藤アナをメインにしている。
 彼女は「めざましテレビ」のスポーツ担当だ。なので、「めざまし」では毎朝7時台に、遠藤アナによる現地リポートのコーナーがある。
 大塚さんが大の苦手とする衛星中継だ。でも大塚さん、スポーツと蒼井優のことになるとはしゃぐ。だからオリンピックなんかマックスのはしゃぎ具合だ。くぐもった声で遠藤アナへ矢継ぎ早に質問を浴びせる。でも衛星中継だからタイミングがずれちゃってずれちゃって。
 海外出張にイキイキとして、バンクーバーの鮮度の高い情報を伝える遠藤アナ。淀みなくリポートしている遠藤アナをさえぎって、よせばいいのに大塚さんがくぐもった声で質問をする。声がくぐもってるから何を言っているのかまったく聞き取れない。毎朝、ここはハラハラする場面だ。
 話の腰を折られてムッとしながらも、大塚さんのくぐもった質問に、まぶしそうに目を細めて耳を澄ます遠藤アナ。たどたどしく、つっかえつっかえくぐもる声で何かをつぶやいている大塚さんの横で、高島彩は「大塚、黙ってろよ」とばかりに眉間にしわを寄せて険しい表情をしている。
 遠藤アナ、せっかくオリンピックへ行ったのに、毎朝、大塚さんの相手とは。 
 さて、オリンピックは後半戦だ。日本人選手によるここまでの名シーンは上村愛子の涙、長島圭一郎の背中滑りのガッツポーズ、織田の号泣、高橋の表彰台、国母の腰パン、初めてオリンピックのスタートラインに立った高木美帆の柔らかい笑顔などなど。
 メダル獲得直後の長島に開口一番「金メダルじゃなくてガッカリですか?」と質問した「スーパーニュース」の安藤優子と「え?このおばさん、なに言ってんだ?」という表情を浮かべた長島、というのも忘れがたい名シーンだろう。
 しかしながら、なんといっても小平奈緒だ。フジテレビのオリンピックダイジェストで小平奈緒のミニドキュメントを放送していたが、感動した。見逃した人は残念としか言いようがない。
 長野と北海道の人しか注目していなかったと思われるスピードスケート女子1500mだが、小平奈緒の滑りは本人にとってもベストだったのではないか。最後まで崩れずに低く強く氷を蹴り続けた小平。フィニッシュ後のガッツポーズは言うまでもなくここまでのバンクバーバーオリンピック最高の美しいシーンだった。
 メダルも、という期待もあったが、その後に登場したアマゾネスのような外国人たちによって夢はあっけなくついえた。あいつらはなんなのか。
 だが、小平奈緒は5位入賞。1000mでも5位に入賞している。1500というのはスピードとパワーが必要なので、日本人には厳しい距離だ。橋本聖子クラスの和製アマゾネスじゃないと外国人とは渡り合えないと思っていた。それなのに可憐な小平奈緒がメダルをつかみかけた。アマゾネス橋本もびっくりだろう。
 これは偉業だ。いいですか、皆さん。小平奈緒は1000mも1500mも世界で5番目に早いんですよ!あなたはいったい何番目ですか!上村愛子とともに金メダルにも値する素晴らしい成績ではありませんか!
 小平よ、帯広で大会があるときは連絡しなさい。おじさんがご馳走してあげるから。帯広にはウエスタンっていうおいしい焼肉屋があるからね、そこで好きなだけ食べていいよ。おごっちゃる。カー娘のみんなも呼んでいいよ。
 女子よりもさらに注目を集めなかった男子の1500mに出場した土井も健闘といえるだろう。帯広の実業団からオリンピックへ出場したことに大きな意味がある。土井と土井が所属する開西病院の取り組みは次世代につながる素晴らしいことだ。土井にはご馳走はしないけど、今回の経験は大きな財産になると思う。
 帯広関係ではカーリングの石崎の調子が少し心配。
 カーリングといえば、打ち合わせする声をマイクで拾うのが売りになっているが、日本チームは「いけるべ」「なんとかなるっしょ」など北海道弁全開なところがたいしていいんでないかい。
 それからスピードスケートとカーリングを見ただけの感想だが、ロシア選手の中にはびっくりするような美人がけっこういる。スパシーボ。

        

若者のみなさまへ 国母はすごくカッコ悪いんだよ



 カッコ悪いな。まるでママと坊やの記者会見みたいだ。
 自民党の橋本聖子参議院議員の根回しが奏功し、メディアは「国母出場辞退問題」に対して一斉に沈黙した。亀田一家、朝青龍一派、筆談ホステスなどなど、クローズドな世界の住人を取り上げるのが大好きなTBSは、国母と難病の友人の美談を放送し、世間がどちらに転んでもいいように、いち早く予防線を張った。
 他局もこれに追随し、「まだ若いから」「口下手だから」と、これまた話がどちらに進んでもいいように軽く国母を擁護しながら本番当日を待った。
 なにしろ強烈にバッシングして、国母にメダルでも獲られた日には大変なことになるから、メディアのこうした日和見は仕方のないこと。こうした姿勢は、今に始まったことでもないし。
 しかし国母は、問題となった記者会見で「ちっ、うっせーな」「反省してまーす」ととても雄弁だった。本当に口下手なのか。おしゃべりにしか思えないが。
 ワイドショーでデーブ・スペクターは「スノーボードはそもそもサーファーたちが冬のヒマつぶしに始めた遊びで、若者たちが広めたスポーツ。IOCは若者を取り込むために、そうした性質を持つスノーボードを正式種目に導入したので、国母問題が起こることなど最初から織り込み済みのはず。サーフィンやスノーボードはロックと同じ反体制の若者たちの文化なんだから、こういう問題は起きて当然」というようなコメントをしていた。
 すごくわかりやすい解説だ。
 若者は誰でも反体制だ。権力志向を持っているやつなど、もはや若者ではない。
 国母は連盟が出場辞退を打診してきたとき、即座に日本に帰ってくるべきだった。それなのに彼は橋本聖子という「権力」に泣きついてまでオリンピックという「体制側の権化」であるイベントへ出場することに固執した。
「オリンピックは特別なものではない」とバリバリの反体制発言をして突っ張っていながら、結局は権力に迎合するというブザマさ。そして結果は惨敗。やっぱり口先だけじゃん、というエンディング。鳥肌が立つほどカッコ悪い。
 メディアは様子をうかがいながら、今のところは「よくやったね」という報道を先行させている。でも国母ってきっとまだわかってないから遠慮することないのでは。下手すりゃ、メダル獲れなかったのは周囲のせいとか思ってるかも。
 と言いつつ、おじさんたちは誰だって国母と同じ21歳のときは、カッコ悪かったはず。思い起こせば、国母級の鳥肌が立つブザマな経験は数知れずだ。あれぐらいの年齢のときって世間が見えてないから根拠もないのに、なんだか自信満々になっちゃうんだよな。特に男はバカだから。そうして何回となく恥をかいて、少しずつ社会に適合していくわけだ。
 でもそれには反省する謙虚な心が必要。国母はたぶんわかってないぜ。今日も2回目を滑り終わったあと、ヘルメットをカッコつけて放り投げていた。だから、それが鳥肌もんのカッコ悪さなのに。
 くたびれたおじさんが「な?わかったろ?」と居酒屋で語りかけても、国母は「ちっ、うっせーな」しか言わないだろう。疲れるね、若いやつは。

        

テーマ : バンクーバー冬季オリンピック - ジャンル : スポーツ

やったー!日本がメダル独占!

夢の先

 オリンピックはやはり日本の選手が前に出て来ないと面白くもなんともない。
 ここまで、そういう場面を見せてくれたのは上村愛子だけ。
 現在のところ日本のメダル獲得数はゼロ。例によって7位とかの選手を「大健闘で7位入賞!」などと持ち上げているが、なんとも中途半端な順位。
 最悪はジャンプの葛西か。あれはメディアの先行した報道に世間が踊らされたのが悪いのかもしれないが、てっきりメダル確実かと思っていた。ふたを開ければ、世界との差はお話にならないほど大きかったわけだが、見事に騙された。情報の取捨というのは難しいものだと痛感した次第。
 だが、今日はこうした日本人のモヤモヤが吹き飛ぶ爽快な1日になるだろう。
 及川、長島、加藤、太田というスピードスケート史上最強のカルテットが遂にそのベールを脱ぐ。世界新を連発して表彰台を独占する池田町の男たちに世界中が震撼とするだろう。日の丸飛行隊以来の快挙!
 金メダルは及川。トリノでは4位入賞の実力者なのに、なぜかメディアの扱いは長島、加藤に次いで3番手。
 かつて、イナリワンという馬がいた。オグリキャップ、スーパークリークと同時代に活躍した馬だ。イナリワンはオグリやスーパークリークと互角の実力を持ち、実際にGⅠも3勝という素晴らしい成績を残しているのだが、1番人気になったことは1度もなかった。及川はイナリワンに似ている。影の実力者。だが、ファイターズファンでびっくりドンキーな及川に死角はない。勝つだろう。
 銀メダルが長島。実力をそのまま出せばいいだけだ。
 バンクーバーに入ってからの加藤のスタート問題は、三味線とも見えるが、けっこう本当なのかもしれない。天才型の加藤は圧勝するか惨敗するかのどちらかだろう。銅は加藤か太田か、微妙。天才の狂気が爆発すれば加藤が金メダル。
 及川、長島、太田の故郷である池田町(太田は違うんだけどめんどーだから)では町役場がパブリックビューイングを開設するらしい。だが、スケートは今日の午前中。多くの人は仕事中だ。
 パブリックビューイングを担当する池田町職員は「せっかくなので仕事を休んで応援に来てください」とインタビューに答えて言っていた。
 役人のくせに珍しく正しいことを言っている。

        

上村愛子はセレブになるのか、ソチへ行くのか

夢の先

 ショートトラック男子1500mは韓国のワンツースリー確実と思われたが、最後の最後で2位と3位が交錯して両者が転倒するという大波乱となった。転倒の原因となった2位の選手はきっと韓国で叩かれるだろう。なにしろ、あいつのせいで韓国の表彰台独占がフイになったばかりか、韓国人の大嫌いなアメリカが棚ボタで銀と銅だ。今ごろ韓国のネットは盛り上がってるはず。かわいそうに、あの選手。
 女子モーグル決勝は雨、霧、強風という悪コンディションだった。里谷多英、ミッシェル・ロークという2人の実力あるベテランが一発狙いのギャンブルに失敗する一方で、カザフスタンと日本の若手が上位に食い込むという展開は波乱を予感させたが、優勝候補のシャノン・バークが圧巻の滑りで会場の空気を一変させた。それまでの選手たちとはまるで違うスピード感。すごかった。彼女の滑りで、荒れた感じだった決勝ラウンドが一気に引き締まった。会場がまだ余韻にざわつくなかで、次走の上村愛子がスタート。あそこで大きなミスをせずに滑りきった上村もやはりすごい。世界のトップレベルだ。バークと上村の滑りに呑まれて、後続のメダル候補2人が続けざまに転倒。多くの日本人はあの段階で「悪くて銅メダルか、まあいいだろう」気分になったはずだ。
 日テレは朝からこれでもかの上村愛子押し。秘蔵VTRは流す、CMもすべて上村愛子がらみ、と徹底していた。
 秘蔵VTRには上村と旦那が婚姻届を出しに行く日の密着ドキュメントもあった。上村の旦那、フェラーリで颯爽と品川区役所にやってきてた。どうやって買ったんだよ、フェラーリ。アスリートでときどきものすごいセレブリティなやつがいるけど、あれはどういう経済システムなのか。松岡修造のように大財閥の御曹司ということなのか、あるいは谷町のおかげなのか。
 いずれにしろ、上村愛子には引退してもフェラーリを乗り回して遊んで暮らす日々が待っていることはわかった。
 酪農家の特徴として「あきらめが早い」というのがある。たとえば、牛に食わせる牧草の品質が天候のせいで悪くなったとき、あるいは、牛が病気で死んだとき。こうした悪いことが起きても、酪農家はさっさとあきらめる。くよくよしていても仕事が停滞するだけだからだ。毎日、搾乳をして牛にエサをやって…という具合に仕事が連続している酪農では、くよくよしているヒマがないわけだ。
 なので、酪農家の人たちは気持ちの切り替えがすごく早い。
 岡崎朋美は酪農家の娘だ。彼女が苦労を表へ出さずにオリンピックという大きな舞台へ5回も、それもメダル候補として登場してくるのは「気持ちを切り替えて常にポジティブに」という「牛屋気質」が大きく関係しているように思える。
 里谷多英の転倒を「美しき終焉」と捉える人は多いと思う。あるいは上村愛子の涙を「アスリートとの決別の涙」と見る向きもあるかもしれない。
 だが、牛屋は違う。「なーんも、次のオリンピックでメダル獲ればいいべさ」だ。
 岡崎朋美ならきっと2人にそう言葉をかけるだろう。
 アニマル浜口があの会場にいればよかったのに。あのおっさんならメソメソする上村に「ソーチ!ソーチ!」と叫んだはずだ。
 それにしても、上村愛子の涙は美しかった。あの涙の一しずくをドライ・マティーニに垂らせば極上のカクテルになると思う。 

        
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。